RREA・ウィーンエメラルド・グッピー
【どんな種類?】
“熱帯魚はグッピーに始まり、グッピーに終わる”といわれほどの熱帯魚の代表
的種。現在でも世界中でさまざまな品種が作出され、優雅で美しいヒレを楽しむことができる種です。基本的には改良品種のため飼育、繁殖が容易で、熱帯魚飼
育の基本を学ぶには最もふさわしい種でしょう。
【飼育のコツ】
病気にさえならなければ、非常に丈夫で水質の悪化や低温にも耐えうる強靭さを持っています。特に国内でブリードされたものは日本の水に慣れているため、導入時の失敗が少ないです。少ないペア数であれば小さな水槽でも十分に飼育できます。
グッ
ピーは極端にpHが低い水を好まず、pHを極端に下げてしまうソイルや、流木などを大量に入れたブラックウォーターでは調子を崩し易いです。また美しく大
きな尾ビレを傷つけてしまうと、病気などにつながりやすいのでレイアウトや、混泳させる魚には注意が必要です。大きな尾ビレを持つ品種は泳ぎが速くないの
で、弱めの水流の方が良いでしょう。
【混泳の注意点】
グッピーと混泳可能な仲間としては、体長が同程度で、中性付近の水質で飼育
できる温和な種が適し、小型のコリドラスやオトシンクルスは特に問題なく混泳できます。エビとの混泳も問題ありませんが、ビーシュリンプやミナミヌマエビ
などの稚エビはグッピーにとっては格好の餌となってしまいます。小型のカラシンやコイ、レインボーフィッシュとの混泳は水槽に十分な容量があれば不可能で
はありませんが、グッピーの子供は他魚に食べられてしまいます。
グッピー同士を混泳させる場合は特に問題がありませんが、尾ビレが大きく泳ぎがゆったりした種と、小さな尾ビレで機敏な種の混泳は向いていません。またRREA種は視力が弱いため、餌の取り合いなどに負けやすいです。
【繁殖】
グッ
ピーは“ミリオンフィッシュ”と呼ばれるほど繁殖力が強く、卵胎生のメダカなので卵ではなく稚魚を生みます。オスは尻ビレが細長くなっていて交接器(ゴノ
ポディウム)として機能します。交尾をして1ヶ月程たち、メスのお腹が膨れて尻ビレ付近の黒い斑点が目立ってきたら出産が近いです。初産のときは産仔数が
少ないですが、出産の回数を重ねると100匹以上の仔を産みます。大きなメスほど産仔数も多い傾向にあります。1度の交尾でメスは数回子供を生むことがで
きます。
出産直後や、生まれたばかりの小さな稚魚は、親魚に食べられてしまうことがあります。これを防ぐには産卵ケースを使用したり、水
草を多めに植え込んでやることが必要です。出産が近くなったメスは動きがせわしくなったり、水槽の下のほうでボーっとしたりといった行動が目立ってきま
す。普段と違った行動が目に付くようになったら産卵ケースなどに入れて出産に備えると良いでしょう。
生まれたグッピーの稚魚は細かくした人工飼料もすぐに食べられます。餌の与えすぎによる水質の悪化、少なすぎによる痩せに注意して、少量の餌を1日に数度与えます。1ヶ月程度でオス、メスの区別がつくようになり、3ヶ月以上たった若魚は交尾、出産させることができます。
【その他】
グッ
ピーが長く愛好されてきた理由のひとつに、非常に多く血統が存在し、その遺伝、交配は奥が深いものであることが挙げられます。タンクメイトとして水槽に泳
がせるだけでなく、品種の固定や新たな品種の作出といった楽しみ方もあり、各地でグッピーの美しさを競うコンテストが開かれ、愛好家のグループも数多く存
在します。
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